国富論 (Wealth of Nations)

※ルールに若干手を加えた状態で遊びましたので、内容がオリジナルルールに基づかない場合があります。ご了承ください。

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6人でプレイ。インスト1時間10分、ゲーム時間5時間。

 

資源を入手、集めた資源で生産施設を建設、生産施設を稼働させ資源を獲得する。この3ステップを繰り返して財産を築くゲーム。

プレイレポートや実際のゲーム進行に関しては「国富論 ボードゲーム」で検索すれば沢山出てきますのでそちらを見てください。この記事では個人的な感想、6人プレイでの印象が中心になります。

 

国富論ではゲームの最初に初期資源として5種類ある生産施設、資源と資金のパッケージをそれぞれ1つずつ選択、そこで選んだ自分が生産できる資源を元手に市場と売買をしたり、または他プレイヤーと取引をすることで他の資源を入手していくのだが、資源の1つである黄色(食糧)だけが最初に2人選択するようになっている為6人プレイではそれ以外の4種類から資源を選択するのが良いと感じた。

また食糧は工業化という手段によって、通常施設を稼働させる為に必要な資源である食糧の必要がなくなり、鉱石が少量あれば済むようになる為、市場の数を絞ったところで需要自体がなくなる恐れがあることから非常に厳しい立場になる。これは6人プレイのみで起こるケースであり、特に今回は初期に食糧を選んだ2人が第二の生産施設として選んだものもゲーム中で被った為非常に苦しい立場になった。

初期の生産施設として推奨するのは、白(鉱石)と黒(資本)、どちらも生産施設の建築、つまり拡大に必須の資源であるにも関わらずベースの金額が高く設定されている為資金繰りで有利になる。また最初に他の施設を選んだプレイヤーが第二の生産施設として選択しまとまった単位を供給できるようになるまでのハードルが高いのもポイント。青(電力)は施設の稼働、赤(労働力)も建築する為の土地を押さえる為に必須であり、ゲームの進行によって食糧の様に陳腐化することもないが、途中参入が比較的容易という点で白と黒の二種に劣る。

 

気になるのはダウンタイムの長さ。ゲーム時間の大半が資源を市場や取引で入手するフェイズになるのだが、全員が連続でパスすることによって次のフェイズへ進む方式と、一回の手番に出来る行動量が少なさが合わさることでプレイが長時間化する仕組みになっている。(今回は一手番に資源を3個まで売買できるルールでプレイしたが、初版?では1個だけしか売買できない模様、想像しただけで震える)。中盤以降で疲れてきた時にパスが連続してやっと次のフェイズ行けると思った所に「あっ!まだ行動あるわ」などと言われた時の精神的ダメージはかなりのもの。

 

インストしてくれた方が、ある程度他プレイヤーと協力することが大事で、誰か一人が凹むとその資源が出なくなって他のプレイヤーみんなが困ることになるから露骨な妨害とかはしない方が良いよとおっしゃっていたが、プレイした感想から言うと完全なダウト。

初期選択で白や黒の生産施設を選んだプレイヤーに隣接してその他のプレイヤーは自分の施設を建てて絞るぐらいでおそらく丁度いい。潰したい相手がいたら無理してでも土地だけ購入して相手の拡大を抑えたり逆に潰されないよう拡大のスペースを確保したりそれぐらいのバチバチした殴り合いを想定して作られたバランスだと感じた。

どの資源も確かに必須ではあるが、市場から無限に購入でき、需要>供給となれば価格は上がるがその価格にも種類毎に上限が設定されており、市場から購入できる資源の数は無限な為脱落者が出たところで実際にはあまり困らない。

 

(真面目な話ここまで)

 

実際のプレイでは夜10時スタート、インスト後11時10分開始、ゲーム終了は朝4時10分という長丁場となり、後半は当然集中力が切れるのと眠気が合わさりイライラが発生し、それに追い打ちをかけるように終了フラグの勘違いと口三味線のミックスによりみんながこれで終わるだろうと思ったラウンドに終わらず追加ラウンド。「良いよもうこの黒いキューブただで持ってけよ!」「もう交渉の扉一切閉ざします」などのガチ煽り合い等良い大人がプレイしているとは思えない状況になった末、下位に沈んでる(と判断していた)自分が全て高値で市場から資源を集め最後の終了フラグを切るという顛末。

終了フラグが確実に切れるよう、建築フェイズ時に妨害が入った時でも対応できる資源(黒)を念の為2つ高値購入するという念の入れ様は口と態度には出さずともあの場で一番イライラしてたのは自分かもしれませんwとにかく早く寝たかったしwww

自分は最初の選択で食糧が出る施設を選び、ゲーム中第二の施設として着手したものまで最初に食糧を選んだもう一人と被った上、そのプレイヤーに土地の伸ばせる方向を蓋され完全に一人凹み。。。と思っていたのだが最終結果はトップと約10点の差。先述の通り本来自分の役目ではない終了条件達成で相当な無駄遣いをしており、その時点での差は実際にはあまりなかった模様、まあ生産力に差があるのでラウンドを重ねるに連れて離されていくのは明白だったんですが。

 

個人的に一番問題に感じたのが資源集めフェイズの取引が、結局交渉の要素なく市場の価格同士+端数は現金で調整という作業的なものに終始していたこと。都度需給予測を織り込んだ上で交渉するのが醍醐味な気もするが、そうさせたいなら3個ずつしか売買できないとか全員パスするまで終われませんとか手番に少量しか出来ないのをなんとかしてくれと。それが面倒だから個数制限のない取引で一括で終わらせちゃえという心象があったのは確かですし。

 

上記で文句を言った全員パスするまで終われません方式は、実際に遊ぶ分にはもう資源ないので以降全部パスでと宣言した上でゴチになりますのSTOPよろしくペットボトルでも自分のいる席のとこに置いてトイレ休憩なりコーヒー作ったりできるので実際はまあそこまででも。自分もシーフードヌードル食ってたんで。ただパス連続で終わると思ったところでまだプレイする人がいた時のダメージはガチです。

第6の建築物である銀行の強さ(資源は生まないが2つ建築で毎ターン$30、3つ建築で毎ターン$90がもらえる)。工業化における投資とリターンのバランスと食糧の需要に与える影響。借金のバランス(どこまで借金して早いうちに設備投資や土地の購入をするべきか)と返済タイミング。様々な要素を遊びつくせなかった思いはあるのでまたプレイすることに関してはやぶさかではないけどもさすがにプレイ時間が長すぎてw

文句しか書いてない気がするけど煽り合いも含めて帰りの車の中で笑い話になって今回のゲーム会一番印象に残ったからみんなも6人で国富論!しよう!(5人プレイ推奨)

 

(裏話)

4時半に最低でも2時間半は寝られる(宿泊施設の朝食が7時半からの為)と思い部屋に帰ると、地響きのようないびきをかいてる人がおり、仕方なく空いてる和室の畳の上でバスタオルとカーディガンをかぶって寝ましたw(途中あまりにも辛くてかけぶとんだけ借りました)

目覚めたのは5時半、畳の上で1時間だけの睡眠でもまた一日フルに遊べる体力がまだあるなんて自分でも驚きだよw